よく使われる「かわ」の文字には、皮(ひ)革(かく)の2字がありますが、それぞれについて大体次のように考えられています。
『皮』
動物体を覆っているものであり、また動物体からはいだものを指します。
つまり、毛のついた生のかわ並びに製革工程ではまだなめされていないかわを「皮」といっています。しかし、なめしてあっても毛のついたものは「毛皮」と書きます。
『革』
古くは「つくりかわ」と読み、毛を取り除きなめらかにしたかわをいいます。
すなわちクロム、アルミニウム、植物タンニン、ホルムアルデヒド、油脂、その他様々な鞣剤によってなめしがほどこされたかわを「革」といっています。なめしの定義として(1)耐熱性を付与すること(2)耐腐敗性、耐薬品性を付与すること(3)革らしさ、すなわちなめらかさを付与することですが、生皮にそれらの特性が付与されて初めて「革」となります。